半世紀前の石垣市、もちろん水道はなく、飲み水は雨水でした。
茅ぶきの屋根から落ちてくる水を、大きな水瓶に貯めておいて飲むのです。
こんな感じの水瓶でした。
貯めた水は「蚊」の絶好の繁殖の場、いつもボウフラが湧いていました。
ボウフラは水面に集まっているので、そのまま水をすくうとボウフラが入ってしまいます。そのため水をすくう前に、みずがめをコンと叩くのです。
ボウフラは驚いて底の方へ泳いで逃げます。その瞬間に水を汲んで飲むのです。
洗濯用の水は、となりの家の井戸からもらい水です。
一斗缶に取っ手をつけて、天秤棒で担いできます。
湧き水ｆａｎ倶楽部より写真お借りしました。
つるべで水を汲み、子供の持てる範囲ですが、水汲みを繰り返すのはとても難儀な仕事です。
でも、アフリカの子供たちに比べると幸せ過ぎます。
プラスチック容器に水をいれ、何キロも何キロも水を運ぶ子供達
「世界を変えるデザイン DESIGN FOR THE OTHER ９０％」という本の中に最高なデザインが紹介されていました。
この本のまえがきに
世界の人口の９０％の人は私たちの当たり前のサービスに全く縁がない。
さらにその半分は、食料や、きれいな水、雨風を凌ぐ場所さえない。
その９０％の人達のためのデザイン集が網羅されています。
その中で特別な「GOOD DESIGN」だと思えるのがQドラムと言うこれ
Qドラムの使い方（動画）は
ここから
シンプルでお金のかからない素晴らしい商品だと思います。
もう一つは、最近インターネットで知った重力発電の照明「GravityLight」。
ベルト状の紐に重りをかけて、その重さで発電機を回し、発光ダイオードを点灯する 仕組みになっているようです。一個４００円、一回で３０分点灯するそうです。
発展途上国ではこれほどありがたい商品はないのではないでしょうか。
これこそ「GOOD DESIGN」だと思います。
詳しくは日本語の
「ｒｏｏｍｉｅ」さんのサイトでどうぞ。動画は英語版ですがroomieさんが和文に翻訳されています。
これからの世界に無くてはならない、良い商品たちです。
ありがとうございます。
Text by Yonaha